日経平均採用銘柄 日水
個人投資家の富岳です。
今回から
日経平均に採用されている
全225社の分析を始めたいと思います。
水産から2銘柄採用されているうちの一つです。
もう一方のマルハニチロ1333については次回やりたいと思います。
〈 株価 〉
まずは現在の株価の状況を見てみます。この10年で見ると、アベノミクス
からおよそ4倍になっています。
業績
業績ですが、この7年あまりで見ると極めて堅調に推移しています。
事業比率
事業比率ですが、水産41% 食品48% ファイン4% 物流2% その他5%です。
事業比率の推移としては、売上高が増加してはいますが、
特定の事業が伸びたという訳ではなく、全体として増加したようです。。
では、それぞれの事業の商品について見てみましょう。
商品
水産事業
マグロを国内で養殖、南米ではサケマスの養殖を行っている。
食品事業
ファインケミカル事業
そもそも、ファインケミカルって何?と思われませんでしたか
私も思いました。調べたところ、要はサプリメントの事業のことです。
ニッスイは水産を扱っているので、EPAやDHAといった成分を
イワシなどの魚油から抽出して、
医薬品原料やサプリメントなどに加工しているようです。
物流事業
食品の品質を落とさずに輸送する「低温一貫物流サービス」が強みのようです。
−50℃の超低温から常温までの幅広い温度帯に対応するきめ細かさがあるようで、
傘下の日水物流㈱、全国17か所の物流センターが核となっています。
写真は、最大拠点、大阪舞洲物流センターです。
この4月に2号棟が竣工し、最新設備が導入されています。
その他
海洋関連・エンジニアリング事業など
子会社の日本海洋事業株式会社が
JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)が所有する有人潜水船および、
無人探査機等の運航・管理業務を行っているそうです。
また、ニッスイマリン工業が
海洋サバイバル訓練施設、日本サバイバルトレーニングセンター(NSTC)
を運営し、ヘリコプター水中脱出訓練など
海洋事故への対処プログラムを販売しています。
今後の見通し
<主要グループ会社>
北海道ファインケミカル株式会社(油脂(EPA・DHA)他の製造・販売)
日水製薬株式会社(医薬品の製造・販売)
臨床診断薬事業
産業検査薬事業
医薬事業 肝臓エキス製造国内No.1 肝臓加水分解物、肝臓加水分解物 FL-N
一言メモ 近年の上場子会社TOBの流れもあり、要注目
日水製薬医薬品販売株式会社(医薬品・健康食品の製造・販売)
日水物流株式会社(冷蔵倉庫業/貨物運送取扱業)
ケイ低温フーズ株式会社(総合食品卸売業)
共和水産株式会社(漁業)
近海まき網漁業 アジ・サバ・イワシ・ブリ・マグロを近海で漁獲
海外まき網漁業 遠洋漁業でカツオを漁獲し、日本の鰹節文化を支える
底曳網漁業 境港沖で、タイ・カレイ・カワハギなどを漁獲
船舶修理業 年250隻を超える船舶の整備・修理をしている。
弓ヶ浜水産株式会社(養殖業/水産品・食品の製造・販売)
国産サーモン養殖事業や人工種苗によるマサバの養殖を行っている。
ニッスイマリン工業株式会社(海洋エンジニアリング・人材育成、船舶の運航・管理)
(関連施設: 日本サバイバルトレーニングセンター)
西南水産株式会社(養殖業/水産品の販売)
金子産業株式会社(養殖業/水産品・食品の製造・販売/冷蔵倉庫業)
2016年に完全養殖マグロの生産体制を確立
黒瀬水産株式会社(養殖業/水産品の加工・販売)
養殖ぶりが強み
海外グループ企業
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