投資家の野望

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日銀の買い入れ余力を計算してみた。

 

個人投資家の富岳です。

 

7月が近づき、今年もあと半分になってしまいましたね。

 

今年の始めには想像もしなかったことが起こっていますが、

 

市場もその混乱から抜け出せたようには見えません。

 

そんな中、やはり気になるのは日銀の出方です。

 

再び市場が暴落した場合、どれほど買い支えてくれるのか、

 

半年分のETF買い入れ額を合計し、算出してみたいと思います。

 

 

日銀のETF買いといえば、この3月に大きな発表がありました。

 

買い入れ枠の年6兆円から12兆円への拡張です。

 

www.nikkei.com

 

日銀のETF買いはこの決定により、より大胆なものとなりました。

 

 

2020年、1月から6月の買い入れ額を列挙してみます。

(上限12兆円 3/16日決定)

 

1月 702×6 12×19             合計 4440億

 

2月 703×8 12×18             合計 5840億

 

3月 1002×6 1204×1 2004×4  12×21   合計 1兆5484億

 

4月 1202×10 12×21            合計 1兆2272億

 

5月 1202×4  12×18            合計 5024億

 

6月 1001×6  12×22            合計 6270億

 

 

1月~6月の合計額  4兆9330億円

 

 

J-REIT(不動産投資口投資法人)の方も計算してみました。

(上限1800億円に増額 3/16日決定)

 

1月 なし

 

2月 12×4                  合計 48億

 

3月 12×5 15×1 20×2 40×5        合計 315億

 

4月 20×10                  合計 200億

 

5月 15×5 20×1               合計 95億

 

6月 15×8                  合計 120億

 

1月~6月の合計額  778億円

 

 

 

 

2020年、7月~12月 日銀買い入れ余力

 

 

ETF  12兆/4兆9330億     7兆670億円 

 

J‐REIT 1800億/778億     1022億円

 

 

それなりに、余力がありますね。

 

平均的な買い入れ額、1001億ならば70日持ちます。

 

単純計算で70÷6をすると、1月あたり11回の見当になりますね。

 

市場が混乱した3月でも買い入れは11回、4月でも10回ですから

 

十分な量といえます。

 

ただ、これまでの一日あたりの買い入れ最高額、2002億を

 

連日、投入したとすると35回分、約3ヶ月分にしかなりません。

 

3月10日に国会で黒田総裁が

 

日銀の損益分岐点が「500円ほど切り上がっている可能性がある」

 

つまり、19500円まで上昇している可能性があると答弁しており、

 

その地点で躍起になって買い支えると、どうなるかは分かりません。

 

使い方によっては、支えきれないということは

 

念頭に入れておいた方が良いかもしれません。

 

 

REITの方ですが、まだまだ余力がありそうです。

 

住居系REITや物流系REITは、このコロナ禍でも影響が小さいので

 

日銀の追い風もあって堅調に推移しそうです。

 

REITについては、また記事にしてみたいと思います。

 

 

どうでしたでしょうか。

 

思ったより、余力があって安心されたのではないでしょうか。

 

余力が枯渇する可能性についても書きましたが、

 

現在の日銀のスタンスなら、

 

少なくなったら、足すだけと

 

余力不足なら買い入れ枠を増やしてくると思います。

 

多少の波はあっても

 

19500円の損益分岐点は、最終的に死守すると考えて良いでしょう。

 

慌てず、落ち着いて市場に臨めば良いと思います。

 

 

ながながと書きましたが

 

2020年、後半もベストな投資を目指して共に頑張りましょう!

 

投資に勝つ!!