投資家の野望

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休むも相場 (コラム)

 

日曜日は休むも相場と題して 

 

日々、私が感じる経済についてのあれやこれやをつぶやきます。

 

初回の今日は話題のコロナ

 

感染防止のための営業時間短縮について考えます。

 

 

今、百貨店をはじめとする

 

様々な小売業、サービス業で営業時間短縮の動きが起こっています。

 

しかし、営業時間を短縮することが、どのような感染拡大防止に

 

つながるのでしょうか?

 

私は感染拡大防止の建前の裏に、経営の本音があると思います。

 

 

例えば、私の行きつけのカフェ

 

本来、夜の9時まで営業しています。

 

ところがそれが、突然6時までとなり

 

この前、6時までと思って座っていたら

 

「当店、5時までの営業時間とさせていただきます。」

 

と言われたのです。

 

日を追うごとに営業時間が短くなる。

 

どういうことでしょうか。

 

 

実はそのお店、

 

お客さんがかなり少なくなり、ガラガラでした。

 

店員もほとんどが大学生と思われるアルバイト

 

つまり、営業すればするほど、人件費がかかる状態になっていたのです。

 

もちろん水道光熱費仕入れ余りもです。

 

単純計算で一人あたりの時給が900円とすると

 

3人、アルバイトが居るこのお店は一時間で2700円

 

3人、お客がいたとして(そのくらいしか入っていませんでした)

 

客単価が600円、原価3割とすると

 

1200円の利益にしかならない。

 

つまり、その時間の収益が赤字になるということです。

 

店を開けば開くほど損失が増える。その状況が改善されないと

 

今後もこのような営業時短を行う店は増えるのではないかと思います。

 

営業時間の短縮はイコール経済の縮小を意味します。

 

店側としても難しいとは思いますが、雇用の維持も含め

 

頑張ってもらいたいところです。