2020年4月10日の株式市場
個人投資家の富岳です。
本日の株式市場、 日銀が出ていました。
ETF 1202億円、企業支援の12億円、不動産投資法人投資口の20億円
合わせて昨日と同額の1234億円の買い入れです。
その効果あってか、前場にマイナス圏だったのが、後場ではプラス圏となり、
大引けまで上昇し続けました。
終値 +152.73円の 19498.50円
で取引を終えました。
今日は前日より高く寄り付いたものの、そこからの動きが非常に弱く
9時40分ごろには前日よりも低い水準で推移することとなりました。
後場は、その分日銀が入ってこれる環境が整ったとの見方が広がったことも
買いを広げる要因となったと思われます。
また今日、欧米では聖金曜日(イースター前日の祝日)で海外投資家の売買が少なく、
少しの買いであっても値が戻りやすかったということもあるようです。
東証1部の売買代金も約2兆1945億円で
2月21日以来およそ1カ月半ぶりの低水準でした。
来週の日経平均
まず、21時半に発表されたアメリカ・消費者物価指数3月です。
予想を下回りました。
2月期まで上昇していた物価が、
3月になって、初めて下落していることが分かります。
ここ五年のグラフだと下落の兆しが表れているように見えます。
外出自粛などで需要が減っていますから、物価も下落するのは当然とはいえますが
今後も外出自粛、それが終わっても経済減速による消費の冷え込みと
さらなる物価の下落も覚悟しなければならないかもしれません。
日本でも飲食業の休業が相次いだこともあり、
生鮮品の価格などははっきりと下落していますし、
デフレが再びはじまるのではないでしょうか。
アベノミクスの最終目標
2%のインフレターゲットはますます実現が困難になるでしょう。
量的金融緩和の終了のめどが見えてきません。
次にNYダウの現在の値といきたいところですが、
ここ数日、何度も書いている通り、
今日のアメリカ市場は
アメリカだけでなく、世界中ほとんどの市場が休場します。
休場市場
香港、シンガポール、フィリピン、インドネシア、インド、オーストラリア、
ニュージーランド、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、南アフリカ、
米国(株式、債券、商品市場)、カナダ、ブラジル
来週の予測としては指標が重要になってくると思います。
感染が収まるだろうというなんとなくの予測も
指標の数字の前にはただの憶測でしかありません。
感染の予測も非常に重要ですが、足元で起こっている経済の悪化は
無視できる段階にないと思います。
注目の経済指標としては、
15日、水曜日に発表されるアメリカ・小売売上高 03月
17日、金曜日の中国・実質GDP 第1四半期
があります。
いずれもコロナウイルスが今後どのような影響を世界経済に与えるのか
市場が判断する材料となりそうです。
日に日に経済状況が悪化しています。
株価はまだまだ現実を織り込んでいないのではないか。
19000円代の日経平均にはそう感じざるをえません。
ナイフは木に引っかかって落ちていないだけ
今はそんな状況かもしれません。