投資家の野望

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2020年4月1日の株式市場

 

個人投資家の富岳です。

 

4月1日、今日から新年度となりましたね。

 

本日の株式市場、 日銀、出ていました。

 

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指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果



 

ETF、1206億円 企業支援12億円、不動産投資法人投資口20億円

 

計 1238億円 の買い入れ実施です。

 

本日は2000億円投入しませんでした。

 

ただ、株価は大きく下げました。

 

終値 -851.60円の 18,065.41

 

 

日銀としては節目の18000円代を守れれて満足ということでしょうか。

 

 

引け付近で急速に18000円代を回復しているのは日銀によるものかもしれません。

 

 

そして、本日のメインイベントだった

 

日銀短観を見ていこうと思います。

 

 

 

調査対象

 

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日本銀行 https://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2016/tka2003.pdf

 

日銀短観は企業の景況感指数であり、表のように大企業、中堅企業、中小企業

 

合わせて約一万社に現在の景気への見方、将来の景気への見通し、

 

売上、収益計画など多岐に渡って質問し、数値としてまとめたものです。

 

 

大企業の産業別景況判断

 

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少し、見にくくて申し訳ありません。

 

前回調査と比べ、業種で言うと、

 

宿泊飲食サービスがー48、造船重機等がー22、繊維がー20

 

と目立って景況感が悪化しています。

 

宿泊飲食サービスといった分野は外出控えが直撃しているので当然でしょう。

 

造船、重機、繊維等が悪化している原因は特に分かりません。

 

また、調べてみたいと思います。

 

全規模での景況感

 

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製造業ではー12、非製造業では1、全産業ではー4という結果となりました。

 

企業規模別で見た景況感

 

    

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企業規模別にみた景況感です。

 

この数字を見るとやはり中小企業ほど、経済の悪化を実感しているようです。

 

宿泊、飲食、サービスといった分野は中小も多いですから、

 

その分押し下げているかもしれません。

 

 

 

製造業、非製造業の景況感の流れ

 

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 1973年頃からのグラフですが、

 

上の製造業のグラフは

 

直近の谷が2008年度のリーマンショックです。

 

これまでの底値はー50ですから最悪の場合あとー38悪化する可能性があります。

 

下の非製造業も直近の底値はリーマンショックです。

 

製造業に比べ、動きはなだらかですが、こちらも底値圏のー40まで落ちるとすると

 

あとー40ほど悪化してもおかしくありません。

 

 

厳しい結果が並びましたが、非製造業ではかろうじて耐えている観があります。

 

今後、非製造業まで大幅な悪化が及ぶと厳しい未来を予測せざるをえません。

 

新型肺炎の早期終結を願うばかりです。

 

 

 

明日の日経平均

 

ます、NYダウを見てみます。

 

下落していますね。

 

11時に発表された アメリカ・ISM製造業景気指数 3月です。

 

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https://fx.minkabu.jp/indicators/US-NAPM

 

予想数字より良かったようですね。

 

NYダウも11時頃から下げ幅を縮めていますから、

 

ネガティブなインパクトは与えていないようです。

 

 

ただ、NYダウがこのまま500円以上の下落となるなら、

 

明日の日経平均も下落のスタートとなりそうです。

 

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日経CNBC

明日もアメリカ貿易支出、耐久財受注値など重要指標の発表があります。

 

金曜はアメリカ雇用統計、ISM非製造業景況感指数発表ですから

 

気を引き締めてがんばりましょう。